こんにちは、事務の甲斐田です。所謂”ヘヴィメタル”とか”ハードロック”と呼ばれる音楽が大好きで、よく聴いています。そして、弊社のBLOG(つまりは、HERE!)でも、ちょいちょいその手の話題を書かせていただいております。あと、社員の皆さんにヘヴィメタルの素晴らしさを分かってもらおうと、自分が当番の朝礼(弊社、日替わりで社員が前に出て話をする朝礼を行っております)の際に、スイスのヘヴィメタルバンド、Celtic Frostの楽曲をかけてみたりもしました。結果、大不評でした。
そんな感じで、ヘヴィメタルを愛して止まない自分ではありますが、最近、物凄く驚くニュースがありました。
■ヘヴィメタル専門誌「BURRN!」が創刊30周年なのです!
シンコーミュージックから発行をされているヘヴィメタル、ハードロック専門の音楽史「BURRN!」が、何と今年で創刊30周年! それに併せまして、過去のヘヴィメタル史に燦然と輝く…或いは、隠れた名盤の数々を再発(リイシュー)しよう! という企画がスタート!!
…まぁ、自分は「BURRN!」の読者というわけではないですし、ヘヴィメタルに全く興味のない人にとっては「はぁ…」としかリアクションの仕様がない話題で申し訳ないのですが、その再発企画のラインナップに”あのバンド”の名前を見つけてしまったからには、どこかで話題にしておかねば! という妙な使命感に駆られて、こうして社内BLOGのコンセプトに見合わない駄文とか綴っているわけだよ、BOYS&GIRS!
そんなわけで、今回の「BURRN!」リイシュー企画、個人的に絶対にMUST BUY! BUY OR DIE! なバンドがコレ!!
■POWERMADのアルバムが遂に日本でも発売なのです!
POWERMAD
パ、パ、パ、パワーマッド!? コレ、ホントに物凄いビックリしたリリースでした。アメリカのスラッシュメタルバンド、POWERMADの唯一のアルバム作品「Absolute Power」がオリジナルのリリースから25年(四半世紀!)の時を経て、ここ日本でも遂に発売! 当時から今に至るまで、国内盤がリリースされたこともなく、長らく廃盤状態になっていたレアなアルバムがオフィシャルで国内盤再発です。
何というか、このアルバムだけ、他の再発作品群に比べてもとびきりマニアックでレア。一体、何故「BURRN!」は、このアルバムを選んだんだか…という感じですが、ずっと欲しかった作品なのでオフィシャルで、しかも低価格で購入を出来る様になって本当に嬉しい限り!
■POWERMADといえば…やっぱり「ワイルド・アット・ハート」!
活動期間も短く、アルバムもこの「Absolute Power」一枚しか遺していない(その後、全く売れる気配もなく余裕で解散)マイナーメタルバンド、POWERMAD。ただ、このPOWERMADは、”ある理由”でファンの間にその名前を残し続けているバンドでもあるんです。
その理由とは…。
<Wild At Heart / Trailer>
デヴィッド・リンチ監督、ニコラス・ケイジ主演の映画「ワイルド・アット・ハート」にカメオ出演&楽曲を提供したこと!
凄まじくシュールな映画を作り続ける名監督(であり、変態)、デヴィッド・リンチが90年に発表をした「ワイルド・アット・ハート」は、ニコラス・ケイジ演じる不良男と彼に惚れたヒロインの逃避行を描いたロード・ムーヴィー。兎にも角にもストーリーや描写がシュールなトンデモない映画です。
ネタバレになるんですが、ラストはヒロインと別れることを決意したニコラス・ケイジがチーマーに囲まれてボコボコにされた挙句に、天使が目の前に現れる幻覚を見て(もう、絶対にヤバい症状!)、ヒロインへの愛に気付き「やっぱり、ワシはアイツがおらんと駄目なんや~!」ってなって、さっき自分をボコボコにしたチーマーに「俺のことを殴ってくれてありがとう!」とお礼を言って(チーマー、全員ドン引き)、ヒロインの元に舞い戻って、突然エルビス・プレスリーを歌い出して、何となくハッピーエンドで終わります。
何、バカなことやってんだ、ニコラス!
真剣に、10代の終盤にDVDでこの映画を観た時は頭の中が「?」で一杯になりました。シュールに次ぐシュール。色んな意味で芸術的。ちなみに、本作は90年のカンヌ国際映画祭のグランプリ受賞作品です。その事実を知った時は、心の底から「芸術って難しいな…」って思いました。
■POWERMADのアルバム…ようやく買えます…!(涙)
そんな「ワイルド・アット・ハート」に、これまた何故か出演をしていたPOWERMAD。主人公がヘヴィメタルファンという設定の為、ライヴハウスのシーンでPOWERMADが登場をしたり、彼らの楽曲が劇中で使用をされたり…と、何故か、映画の中で大フィーチャー(今に至るも真剣に理由は謎)。
しかも、そのシーンや曲がエラいカッコ良くてですね…。「ワイルド・アット・ハート」で、このバンドの名前を知り、当時、CDショップでアルバムを購入しようと思ったんですが、前述の様に既にその時は廃盤となっており…。
そんなPOWERMADのCDが再発されるというのは、個人的には長年の思い入れも込みで2014年の最大の音楽ニュースです。マニアックなジャンル故に、なかなか手に取りづらい作品ではあるかと思いますが、もしも、興味がある方は是非ともこの伝説のバンドの作品を手にとっていただければと思います。あと「ワイルド・アット・ハート」も是非、ご覧になっていただければと思います。
ちなみに、自分は既にアルバムをHMVのオンラインショップで予約済みです。OVERKILLの新作と一緒に。
<POWERMAD / Nice Dreams>
POWERMADの代表曲「Nice Dreams」。スラッシュメタルなのに、ちゃんとメロディーがあって、しかも、王道メタルっぽいハイトーンヴォーカルがミックスされているところが最高!