子どもの頃、
ハルク・ホーガンみたいにムキムキの身体でもなく、
“ヒットマン”ブレット・ハートの様に男前でもなければ、
“マッチョマン”ランディ・サベージの派手さもない。
髭面でお腹の突き出た、ルックスの冴えないレスラーが、
何でアメリカで名レスラーと呼ばれ、
アメリカのプロレス界を代表するスーパースターでいられたのか、
理解出来なかった子ども時代。
見た目は完全にただのオッサン。
何で角材を持っているのか。
何で国旗を振り回して出てくるのか。
入場からして、子どもの感性では意味不明。
やることといえば、
角材を持って出てきて、
親指を立てて「ホ~ッ!」と叫び、
試合中に時々、「USA」コールを煽って、
後は、相手をただただ殴るだけ。
カッコ良いスープレックスも、
派手な飛び技も、
一切なし。
試合内容も子どもの理解力では意味不明。
だけど、この歳になって、
その凄さが分かるようになりました。
”ハクソー”ジム・ドゥガン。
子どもには分からない、
“ハクソー”ジム・ドゥガンの凄さ、渋さ、巧さ。
最近は、専ら、
“ハクソー”ジム・ドゥガンを意識して、
生きています。
80年代のアメプロで、スーパースターだった頃に、
既に見た目がオッサンだった”ハクソー”ジム・ドゥガン。
今では、もうお爺ちゃんと言っても差し支えないような
ルックスと年齢に。
それでも、いつか、
この人の試合を生で観てみたい。