殖産 スタッフ

2015.08.22 | 殖産スタッフ

ハクソー

子どもの頃、

ハルク・ホーガンみたいにムキムキの身体でもなく、

“ヒットマン”ブレット・ハートの様に男前でもなければ、

“マッチョマン”ランディ・サベージの派手さもない。

髭面でお腹の突き出た、ルックスの冴えないレスラーが、

何でアメリカで名レスラーと呼ばれ、

アメリカのプロレス界を代表するスーパースターでいられたのか、

理解出来なかった子ども時代。

見た目は完全にただのオッサン。

何で角材を持っているのか。

何で国旗を振り回して出てくるのか。

入場からして、子どもの感性では意味不明。

やることといえば、

角材を持って出てきて、

親指を立てて「ホ~ッ!」と叫び、

試合中に時々、「USA」コールを煽って、

後は、相手をただただ殴るだけ。

カッコ良いスープレックスも、

派手な飛び技も、

一切なし。

試合内容も子どもの理解力では意味不明。

だけど、この歳になって、

その凄さが分かるようになりました。

hacksaw

”ハクソー”ジム・ドゥガン。

子どもには分からない、

“ハクソー”ジム・ドゥガンの凄さ、渋さ、巧さ。

最近は、専ら、

“ハクソー”ジム・ドゥガンを意識して、

生きています。

80年代のアメプロで、スーパースターだった頃に、

既に見た目がオッサンだった”ハクソー”ジム・ドゥガン。

今では、もうお爺ちゃんと言っても差し支えないような

ルックスと年齢に。

それでも、いつか、

この人の試合を生で観てみたい。