こんにちは。古川です。
突然ですが、「住宅新報」という新聞があります。
これは、不動産と建設にフォーカスした業界内の新聞。
今週号のトップ記事は
「4月のマンション着工数前年比47%減少!」
「4月のマンション平均価格は前年比5.8%上昇!」
でした。
着工減の要因は用地の仕入れが難しくなっていることですが、
価格上昇の主要因は人件費の高騰。
震災復興とオリンピック開催のインフラ整備で、しばらくは
慢性的に人手不足が続くようです。
では、戸建て業界はどうかというと、
これは私の感覚ですが、
やはり供給減少、価格高騰の気配です。
まず、建築費が本当に上がっている。
消費税の+3%も大きいですが、
サッシの認定基準が改正され、サッシ代だけでも、1棟50万円~80万円の上昇。
そして、人出不足による人件費の高騰。
ハウスメーカーの知り合い何人かに聞きましたが、
建築費は前年に比べて消費税増税もあわせて10%近くは上がっているようです。
では、土地価格はどうか?
これも、しっかり上がってきています。
戸建分譲業者が用地を仕入れるのは、個人の方から買うのがほとんど。
この個人の方の感覚が「アベノミクスで地価上昇!」
ですから、今までの値段では売っていただけません。
とはいえ、2007年のミニバブルから2008年のリーマン・ショックの痛みを
しっかり記憶している分譲業者は、さすがに高値で買うわけにも行かず、
やはり供給数が減ってきています。
消費者の収入が同じように上がれば問題無いですが、
それは、順番的には一番最後です。
現時点では、土地建物のサイズを小さくして、総額を変えないように
する事が進んでいるように感じます。
景気が良くなることは素晴らしい事なのですが、
弊社のような買主様のサポートをする仲介会社にとって、
「不動産価格上昇」は本当にダメージです。
極端に上昇しないことを祈るしかなさそうですね。